PoE か DC か、Z 型か VESA か:給電と設置の決め方
現場に LAN ケーブルしかなく電源コンセントがない場合は PoE を選びます。コンセントがある場合は DC 12V のほうがコストを抑えられます。取付構造は壁面で選びます。棚や柱には Z 型スタンド(取付穴 4 個)、平坦な壁面やフロアスタンドには VESA01 を使用します。21.5 インチと 32 インチの端末は 220V 電源を内蔵し、壁掛けブラケットが標準付属、フロアスタンドも追加できます。
PoE と DC 12V の選択
| 項目 | PoE 版 | DC 12V 版 |
|---|---|---|
| 給電方式 | Cat6 ケーブルで給電と通信を同時に行い、48V 入力 | 12V アダプターが標準付属、220V コンセントに接続 |
| 配線 | 弱電シャフトから端末まで LAN ケーブルを引く | LAN ケーブルと電源ケーブルの二系統が必要 |
| 前提条件 | スイッチが PoE 対応、または PoE インジェクターを追加 | 設置場所の近くにコンセントがある |
| 適した設置場所 | 棚、冷蔵ケース横、柱など強電のない場所 | サービスカウンター、レジ横、サーバールーム付近 |
| 保守 | スイッチのポートを再起動すれば電源の再投入が可能 | 現場でアダプターを抜き差しする必要がある |
| 本体機能 | DC 版と同じ | PoE 版と同じ |
三種類のスタンド、三種類の壁面
Z 型スタンド
802 シリーズの 5 インチ / 8 インチ / 10.1 インチに標準装備。取付穴 4 個で、棚の側板、柱、木板壁に取り付けられます。筐体と壁面の間にすき間を設けると、配線がしやすく放熱にも有利です。
VESA01 穴場所
15.6 インチと 11.6 インチ用。標準の穴ピッチで壁掛け金具、スイングアーム、フロアスタンドに対応し、設置の自由度が高い方法です。取付面は荷重に耐え、補強が必要です。
壁掛け + フロアスタンド
21.5 インチと 32 インチは壁掛けブラケットが標準付属で、XT215-Bracket フロアスタンドを選択できます。端末は重量があり 220V 電源を内蔵するため、取付面の補強と保守用のスペース確保が必要です。
配線と高さに関する六つの注意点点
- 画面中心の高さは床から 1.35〜1.45m(大型画面は 1.30〜1.55m)とします。スキャン窓は画面の下に場所するため、顧客が自然に手を伸ばして届きます。
- ケーブルはスタンド背面から出し、LAN ケーブルと電源ケーブルにそれぞれ 30cm の余長をとると、保守時に端末を取り外せます。
- 軽量鉄骨下地の壁は下地材を追加してから固定し、コンクリート壁はあと施工アンカーを使用します。耐荷重が不足する間仕切りに 21.5 インチ / 32 インチ端末を直接掛けないでください。
- スポットライトの直下やショーウィンドウのガラスの正面には設置しないでください。スキャン窓の反射により読み取り率が目に見えて低下します。
- 背面に 3〜5cm の放熱スペースを確保し、密閉した木箱や広告灯箱に収めないでください。
- PoE の配線には Cat6 を使用し、区間あたり 90m 以内とします。超える場合はスイッチを追加するか、DC 給電に切り替えてください。
給電と設置のよくある質問
PoE 版は一般の LAN ケーブルで使えますか。
可能です。PoE モデルを一般のスイッチに接続しても通信はできますが、給電は行われないため、DC 12V の給電が別途必要です。逆に DC モデルを PoE スイッチに接続しても給電は受けられず、専用アダプターが必要です。
PoE スイッチひとつで価格チェッカーは何台まで接続できますか。
スイッチの総電力予算で判断します。端末あたりの消費電力を基準にすると、一般的な 8 ポート PoE スイッチで 4〜6 台の価格チェッカーを接続するのが安全です。ポート数だけでなく、スイッチに記載された定格 PoE 総電力を確認してください。
両面テープや接着剤で固定できますか。
おすすめしません。価格チェッカーは常時通電され、顧客が画面を押すため、粘着固定は時間とともに剥がれます。少なくとも 4 か所の機械的固定点を設け、棚の側板では板材の厚さも確認してください。
21.5 インチに保守スペースが必要なのはなぜですか。
端末は 220V 電源とメインボードを内蔵しており、保守時は電源を切り、壁から外すか背面カバーを開ける必要があります。四周をふさぐと取り外しができず、放熱も悪化します。
壁面がガラスの場合はどう設置しますか。
ガラスに直接穴をあけることはできません。フロアスタンドを使う、天井からスイングアームを吊るす、ガラスを包む背板を設けてそこに固定する、といった方法になります。具体的な方法は現場写真で確認します。
設置場所の写真をお送りください
壁面の材質、コンセントの場所、配線の方向を一緒に撮影していただければ、取付方法と部品リストをご案内します。