価格チェッカーのスキャンエンジン:640×480、40°×29°、十分かどうかを決める三つのポイント
価格チェッカーには二次元イメージャ式のエンジンを内蔵しています。センサーは 640×480、視野角は水平 40°、垂直 29°、対角 49.4° で、一般的な一次元コードと二次元コード、紙のコードとスマートフォン画面のコードに対応します。十分かどうかは、コードの密度、読み取り距離、媒体(紙か画面か)で判断し、画素数の大小では判断しません。
エンジン仕様
| 読み取り方式 | 二次元イメージャ式(Area Imager) |
|---|---|
| センサー解像度 | 640 × 480 CMOS |
| 視野角 | 水平 40° / 垂直 29° / 対角 49.4° |
| 光源 | 白色照明(モデルにより異なる) |
| 一次元コード体系 | Code128 / EAN128 / UPC / EAN / ISSN / ISBN / Codabar / Code 39 / Code 93 / Code 11 / ITF シリーズ / MSI-Plessey / GS1 DataBar など |
| 二次元コード体系 | QR / Micro QR / Data Matrix / PDF417 / Micro PDF / Aztec / MaxiCode / 漢信コード |
| 読み取り媒体 | 紙ラベル、プラスチック梱包、スマートフォンとモニターの画面 |
被写界深度の実測値
仕様書に記載された被写界深度を例に示します(レンズと光源はモデルにより多少異なります)。
| コード体系と密度 | 読み取り距離 |
|---|---|
| EAN-13(5mil) | 30–60mm |
| EAN-13(13mil) | 20–130mm |
| QR Code(15mil) | 15–110mm |
| QR Code(30mil) | 15–200mm |
被写界深度は「読み取れる」範囲であり、「使いやすい」範囲ではありません。実際の利用では、スキャン窓からコード面までの距離は通常 5〜15cm で、この範囲で安定して読み取れます。
640×480 で足りる場合と方式を変えるべき場合
| 状況 | 640×480 で足りるか | 説明 |
|---|---|---|
| 商品バーコード(EAN-13、UPC) | 可 | 標準的な小売コード、5〜13mil、問題なく読み取り可能 |
| 商品二次元コード(QR、Data Matrix) | 可 | 一般に 15〜30mil、画面コードも読み取り可能 |
| スマートフォンの決済コード / 会員コード | 可 | 画面輝度に合わせて露光を調整し、画面の反射を避ける |
| ラベルの摩耗、しわ、一部の隠れ | 多くは読み取り可能 | 摩耗面積が 1/3 未満なら通常は読み取れ、それを超える場合はより高解像度のエンジンが必要 |
| 極小コード(3mil 未満)、高密度 PDF417 | 不可 | 産業用スキャナー製品ラインの高解像度モデルに変更 |
| 遠距離(50cm 以上)の読み取り | 不可 | 長距離モデルに変更するか、設置場所を調整してください。デジタルズームで無理に補わないでください。 |
現場での四つの対応
直射光を避ける
スキャン窓がスポットライトやショーウィンドウに正対すると、反射でバーコードが白飛びします。本体を 10〜15° 回すか、遮光フードを付けるほうが、パラメータ調整より効果的です。
読み取り距離を管理する
スキャン窓の周囲にガイド枠を貼り、コードを枠内の 5〜15cm の場所にかざすよう案内すると、読み取り率が目に見えて向上します。
画面コードは露光を調整
スマートフォンの画面は輝度の差が大きいため、現場で異なる輝度の端末を使ってそれぞれ測定し、エンジンの露光とゲインをどの端末でも読める中間値に合わせます。
透明テープでラベルを補修しない
テープの反射でコード面が明るくなり、読み取り率が下がります。ラベルが破損したら補修せず再印刷してください。繰り返し調整するよりコストを抑えられます。
エンジンに関するよくある質問
640×480 は低すぎますか。
小売商品コードには十分です。小売のコードは密度が低く距離も近いため、640×480 のエンジンは価格チェッカーやレジで広く使われています。小さなコード、遠距離、産業用 DPM コードを読む場合にのみ、より高い解像度が必要です。
PDF417 は読み取れますか
可能です。PDF417 と Micro PDF に対応しています。PDF417 は情報量が多いため、コード面全体に狙いを合わせ、距離は 10〜20cm に保ってください。
画面コードと紙のコードで読み取りパラメータを分けて調整する必要がありますか。
通常は一組のパラメータで両方をカバーできます。会員コードや決済コードなど画面コードが多い現場では、画面コード向けに露光を個別に調整し、紙のコードは既定値を使ってください。
カラーコードや反転コードは読み取れますか。
通常の白黒コードは問題ありません。反転コード(明るいコードに暗い背景)はエンジンの対応が必要で、一部モデルでは有効化できます。詳細はプロジェクト開始時に確認します。
ボトルやチューブなど曲面に貼られたコードは読み取れますか。
曲率の大きくないボトルは読み取れます。コード面をスキャン窓に向け、強い反射を避けてください。曲率の大きい細いチューブは角度を探して回すか、周囲から読み取る方式に変更する必要があります。
お客様のバーコードをお送りいただきテストします
実際のラベルと実際の画面でテストし、読み取り率と推奨距離をご報告するほうが、仕様表を見るより確実です。